無血清培養 



 動物細胞は従来血清を添加した培養液中で培養されてきました。血清は多種多様な成分を含んでいます。その成分の中には細胞の増殖力などの動物細胞が持つ能力を発揮させるのに必要な成分を含んでいますが、逆に阻害する成分も含んでいます。そこで、血清に含まれる成分の中で細胞にとって必要な成分だけを培養液に添加することが考えられました。これが無血清培養です。無血清培養では不必要な成分を含まないため、細胞にとって最適な環境を作ることができる利点があります。血清の代わりに添加する物質として、インスリン、トランスフェリン、エタノールアミン、セレナイト、メルカプトエタノールなどがあります。